ブラジルに予言的中率が90%を超えるという予言者がいる。彼の名はジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース。 ジュセリーノの主張によると、日付や場所はもちろん、人物名や被害の規模まで、極めて正確に予知夢によって特定できるという。 また、そうして予知した内容を記した文書が事件の起きる前に書かれたものであることを証明するため、彼は原本とそのコピーを公証役場に持ち込み、文書がその日に存在した証拠として確定日付を行ってもらう。さらに念の入ったことに、原本は登記所で登記し、コピーのほうは郵便局で警告したい相手に送るという。ここまですれば予知の内容を記した文書が事前に存在したと公的に証明されるというのだ。 しかし実際に調べてみると、肝心の予言的中率や証拠能力などについて怪しい点が多い。その実態を探ってみたいと思う。 予言文書の数は9万件? ジュセリーノによれば、これまでに予知してきた内容を記した文書の数は約