ラッパーと辞書 はとても親密な関係にある。一流のラッパーで辞書を読み込んだという人は少なくはない。辞書は基本的にラッパーにとっては自分を成長させてくれる先生であると言っても過言ではないだろう。しかし辞書を日常的に読みつつも、様々な辞書などに記載されている「Orangeと韻を踏める単語はない」という旨に反論したラッパーがエミネムである。 エミネムの素晴らしさを語るときに最初に思いつくのはやはり彼の韻の踏み方であろう。言葉の発音/伸ばし方を自在に操り、次々に韻を踏んでいくことが彼の最大の強みだと感じる。こちらの研究によると、ボキャブラリーの数的には彼より上のラッパーはたくさんいると言われているが、エミネムは間違いなくトップレベルのラッパーである。そんな彼が「韻」について語っているインタビューを紹介したい。 ➖ あなたは韻を踏む時に、言葉を「曲げる」と聞いたのですが エミネム:そうだな。発音の仕