ジョセフは物心がつくと、大好きなステラおばさんのあとを一日中ついて歩いていました。ステラおばさんはジョセフと一緒に、トマトを植えたり、ピクルスを作ったり、大きくて香ばしいクッキーやケーキを焼いたりしてくれました。夜になると、ステラおばさんはベッドの脇や暖炉の前で、ダッチカントリーに星の数ほどもあるアーミッシュの物語や言い伝えを、歌うように聞かせてくれました。 ジョセフはやがて成長し、ビジネスチャンスを見つけて来日します。そして日本に、ステラおばさんから教わったアーミッシュの考え方と同じものが、たくさんあることに気付きました。 1982年、ジョセフはステラおばさんのお菓子を日本に紹介しようと決意しました。子どもの頃、ジョセフがあんなに楽しみだったステラおばさんのクッキーとパウンドケーキです。ジョセフはダッチカントリーに電話し、ステラおばさんに決意を打ち明けました。74歳になっていたステラおば