皆さま、こんにちは! マクロエコノミストの崔真淑(さいますみ)です。これから3回に分けて、「お金」というものとどう向き合っていけばよいのかお話ししていきたいと思います。今回は「お金の正体」について考えてみます。 なぜ、私たちはお金で悩むのか? さて、お金の正体を考える前に質問です。なぜ、私たちはお金についての悩みが尽きないのでしょうか? それは、お金はもちろん、お金を得るきっかけとなる人・物・時間……この世の全ての資源が有限だからです。当たり前でしょ!なんて聞こえてきそうですが、これはとても重要な前提なのです。有限ということは、何かを得れば、必ず何かを失うということだからです。 例えば、手元に自由に使える50万円というお金があるとします。このお金を損するリスクが小さいからと定期預金に預けます。この時点で、既にいろんな機会を失っています。この50万円を株式投資で運用していれば、値下がりリスク