モハメド・アリとジョー・フレージャーの第三戦”スリラー・イン・マニラ”を、フレージャーサイドから描いた傑作ドキュメンタリ。現在Web上で話題になるマイノリティ問題にも示唆するところが多く、是非とも総合テレビでの放送を望む。 アリは兵役を拒否しタイトルとプロライセンスを剥奪された。しかしフレージャーはこのアリの行動を勇気あるものとして認めた。彼はアリを文字通り物心両面で援助した。 ジョー・フレージャー「一日おきにアリから電話が来て話し合ってたよ。『今どこにいる?あの件はいつ行動に移すんだ?』『どの件?』『俺に協力する件だよ。俺たちが協力すればライセンスを取り戻せる』」 フレージャーはリチャード・ニクソンにまでアリのプロ資格剥奪の撤回を訴えたが、軽くいなされた。しかし時流がアリに味方をし始めた。アリは復権した。ところがそうするとアリは、フレージャーを口汚く罵り始めた。 その中でも特に、次のよう