「金銭的に負担はかけられない。今年こそは」。入試問題のインターネット投稿に使われた携帯電話を持っていたとみられる予備校生は、大学合格への思いを周囲にこう話していた。勉強だけでなく部活動も頑張っていたという19歳。通っていた仙台市の予備校や山形県内の出身高校は3日、事実確認作業に追われた。 男子予備校生を知る山形の友人や近所の人らは「そんなことをする人ではない」と一様に驚きを見せた。 高3の時に同じクラスだったという同級生(19)は予備校生について、「文系で、特に英語と日本史が得意だった。明るく、どんな人とも分け隔てなく接する性格。(運動系の)部活動にも力を入れていた。友人も幅広く、いつも誰かとわいわい一緒にいる印象だった」と語った。京大を目指して頑張っていることや、予備校で成績が随分伸びていることなどを、友人を通じて耳にしていたという。 事件にかかわっていた可能性があることについては