先日、某所のnginxを1.14系から1.16系に更新したところ、レスポンスタイムが悪化する現象に遭遇したので、その時の対処記録。以下は99percentileと95percentileでのレイテンシのグラフ。 99percentile latency 95percentile latency nginxのバージョンアップでレスポンスタイムが悪化するのを経験したのは初めてのことだったのですが、いろいろ調べてみるとアップストリームサーバとのキープアライブに関する挙動が大きく変わったのが原因で、そのへんのディレクティブの値をちょいと調整することで元のレスポンスタイムを維持できるようになりました。 nginxの1.16系と1.14系の大きな違いの一つとしてkeepalive_requestsディレクティブが従来のhttp, server, locationコンテキストに加えてupstreamコン