「成人の日」は今年も1月15日ではなく8日に終わった。選挙権も結婚できる年齢も「20」歳ではなく、十五夜の元服式の意味があった「15」日という数字も意味を持たない今「大人になる」とはどんな意味を持つのだろうか。受験シーズンを前にヘルスリスクの観点から考えてみた。 先日、子宮頸がんワクチン問題に関する講演のため岐阜を訪れた際、地元のある女性産婦人科医からこんなことを言われた。 「東京に娘を送り出す前に子宮頸がんワクチンを贈ろうというキャンペーンをやりたい」 子宮頸がんワクチン問題に心を痛めている医師にはもちろん男性もいるが、「東京に娘を送り出す前に」という考えは、男性医師の中からはまず出ない。 男性医師たちは、都会に出た自分が何人の女性とどんな風につきあい、どんな生活を送っていたのか、忘れてしまったのかもしれない。そして、自分の娘だけは彼氏も作らず、作ったとしても相手は真面目な男性だと考えが
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