広島県福山市の「鞆(とも)の浦」埋め立て・架橋計画をめぐり、金子国土交通相が事業を進めるには「国民の同意が必要」と同市に指摘していた問題で、市は18日、事業を幅広く県内外にPRしたり、国、県との調整を行ったりする担当課長を新年度から設ける方針を明らかにした。 県と福山市が交通混雑の解消などを目的に計画を進めてきたが、埋め立てを認可する金子国交相が1月末、慎重姿勢を表明。藤田雄山知事や同市の羽田皓(あきら)市長らが情報発信のあり方を検討していた。担当課長の下に次長と課員数人を置く予定。これまでは港湾河川課など複数の部署が住民への説明などを担当していた。