2009年03月17日 06時00分更新 文● 村山剛史(構成) 聞き手●アスキー総合研究所所長 遠藤 諭 撮影●吉田 武 前編はこちら イラストコミュニケーションサイト「pixiv」を運営する「ピクシブ」は2008年11月1日に、社名をこれまでの「クルーク」から変更した。だが、実はこのクルークという社名自体も、pixiv以前に自社開発したサービス「crooc」(クルーク)のスマッシュヒットを受けて、創業時の社名「ウェブッテネット」から変更したという経緯がある。 ミクシィ(前イー・マーキュリー)のように、自社サービスの認知度が社名のそれを追い越した場合、社名をサービス名と同一にすることは、ブランドマネージメントという点で十分メリットがある。だが、2度にわたって社名を自社サービス名に合わせた事例というのは、さすがに珍しいのではないだろうか。 パナソニックの例を出すまでもなく、社名の変更には並
「呼吸している時間すべてがpixivだった」――ピクシブの片桐孝憲社長は、イラストSNS「pixiv」運営のため、寝る間も惜しんで働いた2008年をこう振り返る。 「変化が激しすぎるかも」。pixivの1年は片桐社長のこの一言に尽きる。昨年9月にオープンし、1年3カ月で月間ページビュー(PV)は4億、会員数は40万に増えた。開設当初サーバは10台ほどだったが、今は100台になった。 社員は半年間で倍増し、15人に。オフィス(120平方メートル)は3社でシェアしていたが、サーバと社員が増えたことでスペースが足りなくなり、ピクシブ以外の2社は引っ越し。pixivと並行して続けてきた受託開発は止め、これからはpixiv1本でやっていくことを決めている。 この1年、pixivでは一体何が起こっていたのだろうか、今後も成長は続くのか、運営していて大変なことは何か、来年の目標とは――急成長するpixi
前編はこちら イラストコミュニケーションサイト「pixiv」を運営する「ピクシブ」は11月1日に、社名をこれまでの「クルーク」から変更した。だが、実はこのクルークという社名自体も、pixiv以前に自社開発したサービス「crooc」(クルーク)のスマッシュヒットを受けて、創業時の社名「ウェブッテネット」から変更したという経緯がある。 ミクシィ(前イー・マーキュリー)のように、自社サービスの認知度が社名のそれを追い越した場合、社名をサービス名と同一にすることは、ブランドマネージメントという点で十分メリットがある。だが、2度にわたって社名を自社サービス名に合わせた事例というのは、さすがに珍しいのではないだろうか。 パナソニックの例を出すまでもなく、社名の変更には並々ならぬ決断と投資が必要だ。設立から4年のうちに2回の社名変更、しかもサービス名に合わせて……となると、ややもすれば自社の信用にかかわ
イラストやマンガでコミュニケーションするという、異色のウェブサービス「pixiv(ピクシブ)」。 現在のmixiは、主に日記を公開することで、他者とのつながりを持つ場として機能している。一方、pixivは日記の代わりにイラストを公開することで、他者とつながる点が最大の特徴だ。各ユーザーは他者のイラストにコメントやタグ、評価点を付けることによってコミュニケーションを図る。さらに、気に入ったイラストをブックマークしたり、作者をお気に入りに追加することもできる。 pixiv(ピクシブ) http://www.pixiv.net/ イラストを介したコミュニケーションサービス。会員登録したユーザーには、自作イラストをアップロードできるページが与えられる。これは、「mixi」などのSNSにおけるトップページに相当し、「マイミクシィ」や「お気に入り」に近似する機能も備えている。 サービス開始は2007年
企業探訪3回目はイラスト投稿ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)『(ピクシブ)』を運営しているクルーク株式会社だ。 オフィス所在地は千駄ヶ谷なのだが、代々木駅から10分程歩いた場所にオフィスがある。 今回インタビューにお答え頂いたのは代表取締役社長の片桐孝憲氏と取締役の永田寛哲氏だ。 代表取締役社長の片桐氏は『Facebook』のシャツで我々取材陣をお出迎え。 ■「ウェブってネットじゃん?」 で『ウェブッテネット』 記者 クルークという会社は何をやっている会社なのですか? 片桐 『』に重点を置いたウェブ開発ですかね。 記者 会社を作った目的は? 片桐 ウェブでなんかやろうね的なノリで、会社名も自分では思いつかなかったんですよ。で、知り合いに「会社作るんだけど」って言ったら「ウェブってネットじゃん」ってなったんですよ。で、会社名が『ウェブッテネット(旧社名)』になった。その
イラストを投稿する新しいタイプのSNSであるpixivは、RBB TODAYでも何度か記事に取り上げている。18日、ユーザー数が10万人を突破したことを受け、開発者とサイトの運営者にそもそもpixivを始めた経緯やコンセプトについて聞いてみた。 現在pixivは、登録ユーザー数が10万を超え、月間のページビューは7,000万を超えるという。サービス開始は2007年9月というから半年でここまで成長したことになる。もちろん、他のウェブサービスやサイトではもっと人数の多いサービスはあるが、イラストを投稿するという趣味性の高いジャンルのサイトでは急成長といえる部類だろう。ちなみに月間7,000万PVという数字は、広告モデルのビジネスが十分に成立するレベルである。 pixivを開発した人は、同サイトで「馬骨」のアカウントを持つ人だ。本人もイラストを描く趣味があり、そもそも開発の動機は、自分のお気に入
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