黒人女性と白人女性をペアで描いた17世紀の絵画について、英当局がこのほど、国外流出のリスクを減らす目的で輸出禁止措置を講じた。 作者不詳のこの絵画は英デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)の今年12月10日の声明で「極めて希少」と評され、評価額は27万2800ポンド(約4200万円)に上る。輸出禁止措置は来年3月9日まで続くが、その後は英国内の買い手が購入しない限り、国外に流出する可能性がある。 絵のタイトルは「2人の女性の寓意(ぐうい)画、英国派」。黒人女性と白人女性のモデルを同じような衣服、髪型、宝石、化粧をまとった2人1組の存在として描いた。 1650年代の絵画で黒人女性がモデルとして描かれる例は珍しかった。従属的な立場にいる子どもではなく、成人の黒人女性が描かれるのは特に珍しく、同省の声明では「当時の人種とジェンダーについて重要な議論」を喚起するものだとしている。 この絵
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