日本の美術館・博物館では模写ができない? その実情を探る欧米の多くの美術館・博物館では認められている作品の模写やスケッチ。しかし、日本の美術館・博物館でそうした行為を見ることは多くない。模写をめぐる実情を探った。 文=浦島茂世 先日、博物館でスケッチをしようとした子供が、監視員に咎められたことをその父親が「note」で報告、SNS上で大きな物議を醸し出した。欧米の多くの美術館・博物館で認められているという模写やスケッチは、なぜ日本では禁止されているのだろうか? 法律では禁止されていない模写・スケッチ そもそも、日本の美術館・博物館で模写やスケッチをすることに関して、法律的にはなんら縛りはない。全国美術館会議 編集、甲野正道 著『改訂新版 現場で使える美術著作権ガイド 2019』(美術出版社)によれば、「作品の写真撮影やスケッチは、個人的な楽しみや研究の目的で行うのであれば、著作権法30条1
日本初の写実絵画専門美術館として2011年に開館した千葉のホキ美術館。ここが、10月25日の豪雨による水害で、大きな被害を受けたことがわかった。 ホキ美術館は現存作家を中心にした写実絵画を専門に収蔵する美術館であり、現在、約60作家480点の写実絵画を所蔵している。その作品は高い評価を受けており、2020年にはBunkamuraザ・ミュージアムで「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」が開催される予定となっている。 今回、水害の被害にあったのは地下2階にある電気設備、収蔵庫、一部展示室。あわせて約100点のコレクションが浸水し、修復が必要な作品もあるという。なお再開館の時期については今後、公式ウェブサイトなどで発表する。
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