京都大学の山中伸弥教授が、ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まったあと、初めて一般向けの講演を行い、「iPS細胞を難病の治療に早く役立てるため4~5年のうちに実際の患者に応用したい」と述べました。 山中教授は12日、東京・目黒区でノーベル医学・生理学賞の受賞が決まったあと初めて一般の人たちを前に講演しました。 この中で山中教授は「iPS細胞をパーキンソン病など難病の治療に早く役立てるため4、5年のうちに実際の患者に応用したい」と述べ、今後の研究に意欲を示しました。 また、「新しい医療を築くにはパズルのピースのように研究者だけでなく、優れた技術者や倫理の専門家など、どれも欠けてはならない」と強調し、研究者の雇用を安定させることが優れた研究につながると訴えました。 さらに、若い世代に向けて、「何度も失敗をしてほしい。失敗すればするほど必ず幸運はやってくる」とメッセージを送っていました。
深海にすむエビに似た生物が、木くずを分解して栄養分を作り出す特殊な消化酵素を持っていることが、独立行政法人・海洋研究開発機構の研究で明らかになり、廃棄物から燃料を効率的に作り出す技術の開発につながると期待を集めています。 特殊な消化酵素を持っているのが見つかったのは、世界で最も深い太平洋・マリアナ海溝の、水深およそ1万メートル付近に生息する、エビに似た生物「カイコウオオソコエビ」です。 海洋研究開発機構の小林英城主任研究員たちのチームは、3年前から、この生物が、餌がほとんどない深海で、どのように栄養を摂取しているのか研究を進めていました。 その結果、この生物は、体内にある特殊な消化酵素で、深海にたまった木くずなどの、セルロースと呼ばれる成分を分解し、グルコースという栄養分に変えていることが分かりました。 グルコースは、再生可能エネルギーの一つ、バイオエタノールの原料で、従来は複数の酵
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、最も多くの放射性物質を放出したとみられる2号機について、政府の事故調査・検証委員会は、近く公表する最終報告で、放出経路や詳しい原因は現場の調査や時間の制約から特定できなかったと結論づけることが分かりました。 事故調査・検証委員会は、国や東京電力に調査を継続するよう提言する方針です。 福島第一原発の2号機は、事故発生の4日後の去年3月15日に、今回の事故で最も多くの放射性物質を放出したとみられ、その原因を政府が設置した事故調査・検証委員会が、今月23日に公表する最終報告でどう解明するか注目されています。 東京電力は、格納容器が壊れたのは、圧力が急に下がった最大放出当日の15日の午前7時20分ごろとこれまでの解析で仮定しています。 これに対し事故調査・検証委員会は、最終報告で、圧力が14日午後1時半ごろから午後6時ごろにかけて徐々に下がっているため、
東京電力福島第一原子力発電所の事故原因などの解明に取り組んできた、国会の事故調査委員会は、5日にまとめた報告書の中で、「指示命令系統がムチャクチャだった」などとする吉田昌郎前所長の証言を明らかにし、官邸の現場への介入が混乱を拡大したと批判しました。 国会の原発事故調査委員会は5日、報告書を取りまとめ、黒川委員長が横路衆議院議長と平田参議院議長に提出しました。 この中で、今回の事故は「自然災害」ではなく、明らかに「人災」であるとするとともに、総理大臣官邸の対応について、現場への直接的な介入が対応の重要な時間をむだにし、指揮命令系統の混乱を拡大したなどと指摘しました。 これに関連して、報告書では、原子炉の冷却のための海水注入を巡り、現場で指揮を執った吉田前所長が「本店が止めろというなら議論ができるが、全然、脇の官邸から電話がかかってきて、止めろというのは何だ。電話だから十分な議論ができない
3月31日は、「耳にいい日」などの語呂合わせで「オーケストラの日」とされ、各地で演奏会などが開かれます。一方、東日本大震災の影響で、国内でこの1年間に中止にされたオーケストラの公演は少なくとも100を超え、今もオーケストラの財政への影響が続いています。 国内の31のオーケストラが加盟する日本オーケストラ連盟によりますと、東日本大震災や福島第一原発事故の影響で中止になった公演は、これまでに少なくとも110に上るということです。 このうち東京交響楽団は、拠点にしている神奈川県川崎市のホールに大きな被害が出て、およそ20の公演が中止になるなど、少なくとも1億円の損害が出ているということです。 また、仙台市が拠点の仙台フィルハーモニー管弦楽団も、ホールが被災して活動の場を一時失ったほか、津波で家が流された楽団員もいたということです。 その後、活動を徐々に再開し、各地の避難所などでのチャリティ
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