疫病が流行しているのでよぶんな外出を控えるようにという通達が出された。そのために保護者ぬきでの行動範囲が狭い年齢一桁の子どもたちの生活圏がぐっと狭くなった。疫病の状況によって可能なことが変わるので、それについていくことも必要である。学校に行けない時期があったり、習いごとができたりできなかったり、友達の保護者の方針によって一緒に遊べたり遊べなかったり、といったぐあいである。 わたしは子のない大人であって、小さい子どもの心などとうにわからない年齢だけれど、よその子のようすを見るだにストレスフルだろうと思う。疫病やら社会やらのしくみを納得いくまで理解できる年齢でなく、自分に合った日常を構築しなおすための選択できる年齢でなく、(なかには可能な子もいるのかもしれないが)ぱーっとお金を使うといった一時的な気晴らしもできない。 そんなだから友人から「娘の家庭学習について相談がある」と言われたときにも驚き