オタクに求められる技術 オタクならば、自分の好きなものを他者に薦めることができなくてはならない。『布教』のスキルこそ、オタクにとって必須の技術である。 他人がどうかは関係ない、自分が好きならばそれでいいと考える人もいるだろう。むしろ「それを好きであること」が自分のアイデンティティになっているとしたら、人気が出ないほうが望ましいのかもしれない。 しかしそれでは持続性が無い。対象が商業作品であれ同人作品であれ、広まらなければ生き残れない。必要とされる利潤や称賛は、多くの消費者がいて確保できるものなのだ。そのため末永く続いて欲しいと思うなら、消費するだけでは不十分である。布教することで、ファンの数を増やすべきなのだ。 とはいえ注意が必要だ。布教はうまくやらないとファンよりもアンチを多く作ることになる。これでは何のために布教しているのか分からない。正しい布教のやり方を学ぶ必要がある。 布教の達人