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ブックマーク / note.com/cchan1110 (3)

  • ふたりのキャバ嬢とおじさんの弾丸ディズニーランド|しまだあや(島田彩)

    10年ほど前、 私は、指名の取れないキャバ嬢だった。 クリスマス間近のある日、お店の人気キャバ嬢と、そのお客さんの3人で、なぜか「東京ディズニーランド」へ行くことになった。 あの日、私はひとつだけ、後悔していることがある。今日はクリスマスだから、その話を書こうと思う。 キャバクラは、いろんなタイプがある。 キラキラした高級なところ、ガールズバーに近いカジュアルなところ。私が一時期働いていたお店は、ちょっと高級風……を醸し出してる普通のキャバクラだった。クリスマスシーズン、お店の中は白や赤の華やかなドレスでいっぱいになり、お客さんにプレゼントをもらう先輩もたくさんいた。 私には、プレゼントをお願いするようなお客さんがいなかった。たまにしか出勤しないし、お酒すぐこぼして怒られるし、お客さんを盛り上げるお喋りが上手いわけでもなかったし。見た目も地味で、ほんとに、全然指名のないキャバ嬢だった。たま

    ふたりのキャバ嬢とおじさんの弾丸ディズニーランド|しまだあや(島田彩)
  • 今週末の日曜日、ユニクロで白T買って泣く|しまだあや(島田彩)

    今週末の日曜日、私はユニクロで泣く。 いつも行く、イオンの4階に入っているユニクロで。きっと、震えながら白のエアリズムコットンオーバーサイズTシャツ(5分袖)を手に取って、泣く。 何の話か全くわからないと思うけど、今、たった今3時間前に起きたことを、心臓をばくばくさせながら、今日は書く。 私の家は、奈良にある。近鉄電車の快速急行が止まる駅。そして、家の94%を、地元の20代以下に開放している。(6%は私の寝室)(その話はまたいつか…) その中で、最近よく遊びにくる18歳の青年がいる。以下「R君」とする。 3日前の夜。 R君が、アーバンリサーチの黒いリュックをごそごそしながら、私に言った。「僕、あさってバイトの面接受けるんです」 そして、リュックからノートパソコンを取り出して、小さな声で「志望動機とか、おかしいところないか見てもらえないですかね…」と言った。いいよと言うと、中くらいの声で「や

    今週末の日曜日、ユニクロで白T買って泣く|しまだあや(島田彩)
    ornith
    ornith 2020/07/02
    ちょっとした雑談と質問でその人の「ユニークさ」を引き出せるの、本当にすごい。140円の三ツ矢サイダーで乾杯、のくだりがなんか無性に好き。/……ってよく見たら、「7日後に死ぬカニ」の人やんけ!好き!
  • 7日後に死ぬカニ(完結編)|しまだあや(島田彩)

    「好きなべ物はなんですか?」 幼稚園の先生に聞かれて、中学校のサイン帳でも聞かれて、大人になった今でも、たまに聞かれるこの質問。みんな「ダントツでラーメンっすね」とか「いちご〜!」とか、ひとつに絞れてて、めちゃくちゃすごいなって思う。私は50個くらいあるので、脳内でルーレットを回し、ひとつ決めて伝えるようにしている。 けれど、これからは「カニです」って、相手の目を見つめて言おうと思う。 (少しだけ、前回の記事を振り返ります) 6月に入ったある日、近所の業務スーパーへ夕飯の買い出しに行った。「甲殻類がべたいな」と鮮魚コーナーに行くと、20匹590円のサワガニが、1パックだけ売っていた。20匹はぎゅっとなって、少し動いていた。 「そう言えば私、植物を育ててべたことはあるけど、動物を育ててべたことがない。どんな気持ちになるのやろう」こうして業務スーパーのサワガニを1週間だけ飼うことにした

    7日後に死ぬカニ(完結編)|しまだあや(島田彩)
    ornith
    ornith 2020/06/17
    前編とあわせて、まっこと素敵な読み物でした……!2日目にかかれている“同じ釜の飯感”って結構重要なんじゃないかと思ってる。あと、お花を添えられたカニが、可愛くて切なくて愛おしい……。
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