エメラルドグリーンの髪、左右対称のツインテール。黒いヘッドセットを着け、ミニスカートをはいた16歳の女の子が、創作活動の歴史を変えた。10年前、はるか古来より存在した「歌う」という行為を、機械で代替できる音声合成システム「VOCALOID」のソフトが登場した。その名は「初音ミク」。 ニコニコ動画の黎明期、ボカロPと呼ばれる作曲者たちが、オリジナル曲をミクに歌わせた動画の投稿が増加した。楽曲を起点に、イラストを描き、歌ってみたり、踊ってみたり、演奏してみたり、PVをつけてみたり…ユーザー同士で二次創作を行い、消費し合う「誰もがクリエイターたる」時代の幕開けだった。 初音ミクの誕生と「一億総クリエイター時代」の到来から10周年を迎えるということで、ボカロ曲の歴史を彩ってきた絵師の方々へインタビューを敢行。第一弾は、「メルト」「恋は戦争」「ブラック★ロックシューター」などの名曲でこのムーブメント
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