|1|2|3|4|> 最初に買ったオリジナルプリントは、ある若手写真家のCタイプのカラープリントだった。それまで実用品(カメラ機材も含む)以外で何万円もの買い物をするのは初めてで、自分のお金の使い道としては異例中の異例だった。 写真のワークショップに半年通って、写真を販売するギャラリーがあることを知り、写真を買おうと思えば買える世界があることを知った。その時はまさかそこまでは無いなと思っていたが、講師のある言葉だけが耳に残った。 「ノリで買うと後悔するよ」 WSが終わり、興味の向くまま写真展を見るようになる。少なくともギャラリーに入って、写真を見て、どうもありがとうございましたと出て行くことには慣れた頃だった。例の写真家の作品を気に入って、初見で買ってもいいかなと思ってしまった。それまで絵とか版画とかイラストとかポスターですら飾ったこともないのに、ついその気になってしまったのだ。自分でも驚
ART LUIGI GHIRRI ルイジ・ギッリ、撮ることは自分の地図を作ること——タカ・イシイギャラリー 東京|〜6/24 2017.06.07 WED ルイジ・ギッリの写真を見ていて思うのは彼の写真は地図であるということ。 または彼にとって撮影は地図を完成させることに似ているのではないか、である。 それはなにも作品のタイトルがことごとく地名であるから言ってるわけではないし、彼の前職の一つが測量士だったからではなく、もっと抽象的な意味においてである(彼は測量士の仕事が写真を撮る上で役立ったとは言っている)。 PHOTO BY Kenji Takahashi / Courtesy of Taka Ishii Gallery Text by Yoshio Suzuki 「子どもの頃から地図を眺めてはいつも旅をしていました」と彼は語っている。 未だ見ぬものがあるだろうと出かけた先で何ものにもと
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