昨年本サイトで紹介した『最貧困女子』(鈴木大介/幻冬舎新書)は大きな反響を呼んだ。同書は、これまでタブーとされてきた女性の貧困のもっとも深刻な問題に踏み込み、貧困女性たちが行政に頼れずセックスワークに搾取されている背景に、精神障害や知的障害があることを明らかにした。 そんな『最貧困女子』の著者がシングルマザーをテーマにした『最貧困シングルマザー』(朝日文庫)を刊行した。これは2010年に単行本として出版したものを加筆訂正したものだが、ここに描かれるシングルマザーたちの姿もまた衝撃的なものだ。 それまで未成年者や少女の貧困をテーマにしてきた著者にとって、子どもに暴力を振るい育児放棄する母親という存在は「敵」ですらあった。しかし出会い系サイトで売春をするシングルマザーを取材することで著者は言葉を失っていく。 「自己選択でシングルマザーとなったのだろうという大上段からの主張は、彼女らの実態を知れ
![売春に走る”最貧困シングルマザー”たちはなぜ生活保護を受けないのか!? - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/180596291086c1e04a6dcd20d7219c819f7261f7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flite-ra.com%2Fassets_c%2F2015%2F01%2Fsaihinkonsingle_02_150128-thumb-280x280-1665.jpg)