太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)の患者さんから同じ問い合わせが相次いで寄せられています。「ポビドンヨード(商品名はイソジンなど)を使ったうがいは危険なはずでは?」というものです。8月4日に大阪府の吉村洋文知事が記者会見で、ポビドンヨード入りうがい薬の使用を呼びかけたことに対して、疑問を感じた人たちからです。谷口医院では14年前の開院当初から「イソジンでうがいをすると、水でうがいをするよりも風邪をひきやすくなる」と、患者さんに言い続けています。医療プレミアでも過去に何度か紹介したことがありますが(参照:「うがいの“常識”ウソ・ホント」)、ここでもう一度その根拠になるグラフを見てみましょう。 下のグラフを見れば一目瞭然です。ポビドンヨードでうがいをしても、風邪は防げないのです。一方、水(水道水)でのうがいには予防効果があります。京都大学の研究グループが2005年にこの研究を発表して以来、「