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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (6)

  • 深町秋生の序二段日記

    ぶらぶらと自分の街を歩いていると、なんだか90年代のイギリス映画みたいだなあと思った。 「トレインスポッティング」「ブラス!」「フル・モンティ」「リトルダンサー」などなど。みんな落剥していく地方を舞台にしていたと思う。「ブラス!」なんかはもう激烈にサッチャー批判をかますド左翼映画おもしろかった。 山形県南陽市のかつて中心地だったところ、500メートル圏内の錆びれ具合がちょっとすごい。もともと廃墟好きなところがあったが、意外と自分の街というのは盲点だったかもしれない。ひとつひとつは大したことなくとも、それが複数に密集していると、なんだかマイケル・ムーアの地元にも負けないなにかがあるなあと。 そんなわけでケータイで適当に撮影してきた。 元ヨークベニマルというヨーカドー系のスーパー。郊外に移転した。落書きもあって、いい感じに熟成している。2年間くらいほったらかし。 ベニヤ板で覆われているのもポ

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  • 「でも、やるんだよ!」ダークナイト・リターンズ - 深町秋生の序二段日記

    9月頭に発売されたバットマンのコミック「ダークナイト」を買った。 これにはアメコミ界の最高傑作と評判高い「ダークナイト・リターンズ」(DKR)と、その続編でわりかし最近になって描かれた「ダークナイト・ストライクス・アゲイン」(DK2)の二つが収録されている。地元のハローページよりも分厚く、読み応え十分だった。 昨年の映画「ダークナイト」では絶対悪的存在であるジョーカーと熱いファイトを展開させていたが、DKRでバットマンの前に立ちはだかるのは、アメリカの近代美術館にも飾られる青いタイツのあの人。相手の立ち位置は正反対ともいえるが、物語に流れる哲学は共通している。「悪のヒーロー」「正義の味方」だのと人は区分けしがちだが、悪と正義にどれほどの違いがあるのか。正義の味方といえど、視点を変えれば悪に見えるという現実かつアダルティなお話に仕上がっている。「ウォッチメン」もそういうお話だった。 DKRの

    「でも、やるんだよ!」ダークナイト・リターンズ - 深町秋生の序二段日記
  • 深町秋生の序二段日記

    いやあ、すごいもん見た。魂消たよ。 映画ファンやアメコミ好きにとってはひとつの「事件」と化している「ウォッチメン」の映画版。いよいよ日でも劇場公開となったが、なるほどこれはすごい。改めてハリウッドはどんどんおもしろくなっていくなあと思った。イラク侵攻の失敗と悪政と金融危機によって、格的に21世紀型ニューシネマの時代に突入したのだなあと思った。 昨年の映画界の話題をさらった「ダークナイト」でも、正義が混沌にぐいぐい呑みこまれていく暗黒物語が展開されていたが、「ウォッチメン」はさらに危うさを追求したエクストリーム大作に仕上がっていた。三分に一度の割合で噴出する容赦のない暴力も大変すばらしく、火あぶりや油ぶっかけ、指折り腕折り叩きつけ、切断感電木っ端微塵と、病的なほどに取り揃えられた暴力メニューの豊富さにエクスタシーを覚えたことも書いておく。暴力を見せる(魅せる)という意味では、「ダークナイ

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  • 「そこがいいんじゃない!」なる暗黒「みうらじゅんの映画批評大全」 - 深町秋生の序二段日記

    [rakuten:book:13581587:detail] みうらじゅん氏の映画秘宝誌の人気連載コラム「オレはそれを○○と呼ぶね」の最新刊が発売された。今回は06年から09年分だ。 前回の「みうらじゅんの映画批評大全1998年〜2005年」はベストセラーにもなったが、今回の新刊も爆笑しながらあっという間に読み終えてしまった。まあ連載時から全部読んでいたわけなのだが……。 野郎映画中心の秘宝誌では一行も取り上げないような、どっちかというと地雷な作品がセレクトされることが多い。ある種僧侶の修行のように「いくら評判が悪くたって、オレだけは素敵なところを見つけてやる」という奇妙なストイシズムを発揮しながら鑑賞。けっきょくその作品のことには大して触れずに思い出話や観客の観察、エロやDT話で終わったりもする。それでも「チェケラッチョ」(史上最悪の邦画タイトル)「ゲゲゲの鬼太郎」(実写)、「西遊記」(

    「そこがいいんじゃない!」なる暗黒「みうらじゅんの映画批評大全」 - 深町秋生の序二段日記
  • コンビニ。バブル後の夢を食らって - 深町秋生の序二段日記

    たとえば私の故郷の近くに米沢市という町があるのだが、たいそうでっかい流通団地があり、それこそちょっと前まではたくさんの派遣労働者を抱えて半導体やらテレビの部品やらを作って羽振りがよかったのだけれど、金融バブルが弾けて輸出産業がぽしゃってからはどこも虫の息であってハローワークはぎゅうぎゅう状態。 工場近辺にあるコンビニも、今まで派遣のあんちゃんが、弁当やらチュウハイやらをどかどか買いこんでくれたのだが、こんな状況であるために同様に虫の息……という噂を耳にしていた。まあどこの地方でも転がっている話である。 車を脚のように使う田舎にあってはこの厳しい時代、定価で売りつけるコンビニなんて利用する人は減る一方で、この辺鄙な田舎である南陽市にすらイオン系の24時間スーパーができたこともあり、コンビニ討ち死にの風景がそこかしこで見られるわけだが、これもよく聞く話である。潰れたコンビニの建物に千円床屋や中

    コンビニ。バブル後の夢を食らって - 深町秋生の序二段日記
    orzie
    orzie 2009/12/21
    「フランチャイズの本質/大きい利益をあげる1店よりも、競合しあう2店から搾り取って上納させたほうが本部にとってはむしろ都合がいい」
  • TBSの自己実現。(相手を殺して)明日にきらめけ。 - 深町秋生の序二段日記

    先日のTBS「K−1MAX」を見て、たぶん来年あたりから一気に興業がやばくなるだろうなと思った。今日はスポーツとテレビについて。 中量級選手による立ち技格闘技のイベントだが、それを魔裟斗ひとりがひたすら支えてきたのだと改めて実感させられる。それにしても川尻との対決は、試合内容こそはひどいものだったけれど(水に飛びこんだ牛をワニがらうようなものだった)観客の興奮はケタ違いだった。魔裟斗といういかにもな名前にあのホストっぽいマスクということで、敬遠する人も少なくないが、練習魔と強心臓で頑固な格闘技ファンをも唸らせていた。 しかし興業自体はつまるところひたすら魔裟斗頼りで、興奮がケタ違いだったということは、それ以外はさしてエキサイティングしていなかったという証拠でもあった。そのあたりは当然、K−1側も意識していたようで、TBS系総合格闘技の英雄である山KIDを拝借してきたが、その結果、韓国

    TBSの自己実現。(相手を殺して)明日にきらめけ。 - 深町秋生の序二段日記
    orzie
    orzie 2009/12/21
    現代邦画の基礎構造
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