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ブックマーク / someru.blog74.fc2.com (3)

  • Hang Reviewers High / 環ROY「BREAK BOY」

    環ROYの新しいアルバム「BREAK BOY」は実直で律儀なアルバムだ。環ROYはここで、彼のような才能に溢れたアーティストであれば全く無視してもいい事柄について綿密に語っている。 おそらく、彼がヒップホップという狭いフィールドを飛び出して、外部に立つ覚悟を持っていることは、誰もが認るところだろう。だから彼は、トラックにおいてもリリックにおいても、その筋のリスナーやミュージシャンが認める「いわゆるヒップホップ」の音楽性から離れて、縦横無尽にラップすることができる。ところが、このアルバムには、一聴すると「いわゆるヒップホップ」のように聞こえる歌詞があるだろう。しかしそのように聞こえてしまう余地こそが、このアルバムが立ち向かった困難さを示している。 環ROYはこのアルバムの中で、何度も繰り返して、音楽に、ヒップホップに、両義的な評価を与えていく。「J-RAP」のなかで彼は日のヒップホップシー

  • Hang Reviewers High / RE:EV

    不思議なことに、冬コミで批評系の同人誌を出すことになった。「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」についてので、タイトルは「RE:EV」という。同人誌に寄稿したことは何度かあるけど、自分で作ったことは一度もない。 先に頒布される日時などを書いておくと12月31日(冬コミ3日目)の東京ビッグサイト。ブースは「壁の彩度」さん(東1 C14b)と「ピアノ・ファイア・パブリッシング」さんの(西1 れ13b)の2ヶ所に委託で置かせていただきます。これ、かなりすごい内容なので、ぜひお買い求めください。 装画とカラー口絵、そしてブックデザインは壁の彩度さんとI.S.Wの柊椋さんに全面的に協力してもらいました。これが素晴らしい。評論のには見えないカッコいいデザインになっています。僕はめったなことで自分のサイト上に画像を貼ったりしないのだが、見せた人の誰もが「いいね!」と言ってくれる素敵な書影をここに貼ります。

    orzie
    orzie 2010/03/10
    『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』関連同人批評誌
  • Hang Reviewers High / 新現実 Vol.1

    先日、SFマガジン6月号で連載が終了した宇野常寛「ゼロ年代の想像力」の連載分をすべて一気読みした。彼の展開する議論には、僕にとって賛同できるいくつかの部分と、そうでないいくつかの部分がある。それについて、まず一点を僕が思う状況を整理しながら考えてみたい。 彼の主張は、まず「90年代の『引きこもり』」があり、2000年代前半に「エヴァ」的感性の延長線上、あるいは残滓であるセカイ系があり、そしてゼロ年代においては 社会の既存のルールが壊れていることは「当たり前のこと」として受け入れ、それを自分の力で再構築しようといこうとする という、「DEATH NOTE」の夜神月に象徴される「決断主義」が来るという一連のフィクションの流れがあったという。 僕は現在、彼の言う「決断主義」のようなものがゼロ年代のフィクションとして大きく特徴付けられるという主張に異論がない(なお参考までに記しておくと、彼の主張は

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