湯山:中学校の同窓会があったんですよ。去年ぐらいから頻繁に行われていて、ああ、すでに完全に『文藝春秋』の「同級生交歓」(※1)の年齢に達しちゃったかな、とがっくりしているんですが(笑)。遅れて会場に着いて遠目からみんなを見たら「オッサンがたくさんいる!」ってびっくりしちゃって、会場を間違えたかな、と思ってしまったくらい。まあ、50歳直前だから当然なのかもしれないけど、それにしても凄まじくオッサン(笑)。土曜日の昼間だったから私服で来るかと思っていたら、みんなスーツっぽいのよ。黒とグレーでくたびれている。何なのだろうか日本人オトコのそういう感覚って。 坂本:僕は日本に滞在中は六本木に泊まってるから、その界隈の人をたまに観察したりしてるんだけど、60歳過ぎの団塊の世代(※2)の老人が「退職して、ああ、やっと好きな格好ができる」っていう感じで、マントとか羽織ってたりしているんだよね。帽子かぶって