女子大生の花がある日オオカミ男と恋に落ち、雪と雨という二人の姉弟が生まれる。ところがオオカミ男は不慮の事故でなくなり、都会での生活が難しくなった花は二人の子どもを連れて富山の山間の村の廃屋に移り住む。そこで雪と雨は「おおかみこども」だという秘密を守りつつ成長していく。 大雑把なあらすじとしてはこんな感じです。 この都会の家族が田舎の家に移り住む話といえば、何と言っても宮崎駿の『となりのトトロ』。 この映画の田舎の家の描き方や、田舎の家にやってきた時の子どもたちのはしゃぎっぷりはまさに『トトロ』。見ている方は当然のように『トトロ』を思い出すでしょう。 さらに、この映画では他にもジブリの映画を連想させるものがあります。子どもたちが人間からオオカミ、オオカミから人間へと変化するところは『平成狸合戦ぽんぽこ』ですし、嵐の中のお迎えシーンは『崖の上のポニョ』を思い起こさせます。 ところが、そこからの