■「人の信心、アレコレ言うものではない。」 という人があります。 「その人がそれを信じて喜んでいるんだから、 他の人が首突っ込むものではない。」 こういう意見は人生経験豊富な常識人ほど、 主張することではないでしょうか。 信じているものをアレコレ言われるのは、 ちょうど好きになった女性の悪口を言われるようなもので、 誰しも腹が立つことです。 ■そういう点からいうと、 親鸞聖人という方は 人の信じていることを アレコレ言われた方です。 信心にも 「正信心、真実信心」と 「迷信、邪信、間違った信心」と 二つある、と分けられ、 それはもう徹底して、 その分別を明らかにされた方だからです。 それがあまりにもハッキリしていたので、 間違っているといわれたほうが腹を立て、 ついには越後流刑(今の新潟県)になっておられます。 ■しかしよく考えてみてください。 たとえば、自分の娘が年頃になって 結婚したい