炎症が起きる仕組み 外敵から体を守る皮膚の免疫細胞の働きをコントロールする司令塔が、毛穴の奥の「毛包」にあることを、慶応大などの研究チームが発見した。皮膚の免疫の異常で起こる円形脱毛症やアトピー性皮膚炎の治療薬開発につながる可能性がある。研究成果は、米科学誌ネイチャーイムノロジー(電子版)に発表された。 研究チームは、マウスの皮膚にテープをはってはがして刺激を与え、毛穴の奥にある毛包を調べた。免疫細胞が毛包から皮膚に移り、免疫反応を起こしていた。さらに調べると、毛包から免疫細胞を誘導するたんぱく質が出ていた。 円形脱毛症などの脱毛症は自分の免疫細胞が毛包にある毛を作る細胞を攻撃して起こる。研究チームが脱毛症の患者の皮膚を分析したところ、免疫細胞が毛包から分泌するたんぱく質で誘導されていた。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会