長村 洋一 2008年10月15日 水曜日 キーワード:栄養 添加物 発がん物質 7月、8月のこの欄に「ヤマザキパンはなぜカビないか」という本が原因となって、「ヤマザキパンには発がん物質の臭素酸カリウムが使われていてパンがカビない」という風説が広がり始めていることを問題にしたところ、多くの知人から質問や、コメントをいただいた。特にこの欄においても畝山智香子氏からは、カビ毒の問題を量の問題で論じていただき、存在が確認できないレベルの臭素酸カリウムとアフラトキシンの問題をリスク管理の観点から見事にご説明いただいた。ところで、件の著者がその著書の中で写真入りで説明をしていたヤマザキパンが比較的カビにくかった原因について、ここ2か月程いろいろな方に問い合わせて理由をさぐり、一応の推論がついたので報告させていただく。 まず、パンがカビるのは、カビの菌がパンに繁殖するからであるという当たり前の事象であ
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