2017年6月15日。その日はBRAHMANと彼らのファンにとって、忘れられない一日になったように思う。20周年イヤーを経て、「強い怒り」を意味する『不倶戴天』と名付けられたシングルをリリースし、全国14か所を回ったツアーのファイナル。その当日の朝、国会では「共謀罪」法案が強行採決されていた。そして、新木場STUDIO COASTで行われたライブでは、本来最後の曲のはずだったILL-BOSSTINOとの“ラストダンス”を終えた後に、バンドはこの日2回目の“不倶戴天”を叩きつけ、TOSHI-LOWは「レベルミュージックは死んでねえ!」と絶叫してステージを去っていった。とにかく、強烈な一日だった。 そのライブの直後には、来年2月に初の日本武道館公演を行うことを発表。『八面玲瓏』というタイトルが冠され、以前からバンドが用いていた八角形のセンターステージによるライブが行われるという。彼らにとって、