山口県萩市は公共施設のトイレなどの便器数の男女比を1対2にするよう、女性用を増やしていくことを決めた。イベント実施時の施設や、観光客らが利用する公衆トイレで、女性トイレに長蛇の列ができることが多いため、混雑解消を狙った。市によると、全国的に珍しい取り組み。 萩市によると、市の女性人口は男性の約1・2倍で、訪れる観光客も女性が男性の1・7倍だが、公共施設などの便器数は約10対7で男性用が多い。さらに小用の所要時間は、男性の約30秒に対して女性は約1分というデータもあり、女性用トイレの混雑は必然的となっている。市は、萩市民館での2013年開催に向けて、母親コーラスの全国大会を誘致しているが、女性トイレの便器数が少ないことがネックになっており、来年度に改装する予定。 市は今後、新築・改装するトイレについて、男性用と同じ広さだった女性用を広くして便器を増やす。(横木稔郎)