目録に関わる原則と概念モデル策定の動向 2009年は、図書館目録に関わるいくつかの国際的な標準(あるいは標準案)が公開された、目録法における特筆すべき年であった。以下にその主な成果を紹介する。 1. パリ原則から国際目録原則へ 2003年以来、国際目録規則に関する国際図書館連盟(IFLA)専門家会議(以下、IME ICC)において検討が進められてきた「国際目録原則覚書」(Statement of International Cataloguing Principles;以下、ICP)が合意され、2009年2月に刊行された(1)。この覚書は、50年近く前の1961年に策定され、目録法に関する国際標準策定の出発点となり、「英米目録規則」(AACR)の基本ともなった「パリ目録原則覚書」(Paris Principles;以下、PP)(2)に取って代わる、国際的に合意された目録原則である。カード
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