国や自治体の取り組みを定めた認知症基本法が参議院本会議で6月14日、全会一致で可決・成立しました。厚生労働省の研究班の推計では2025年には高齢者の5人に1人が認知症になるとされていて、認知症の人は、希望を持って暮らすには「周囲の理解や社会との関わり」こそが必要だとしています。当事者の声のほか、認知症基本法の内容についてまとめました。 厚生労働省の研究班によりますと、認知症の人は、3年前の2020年の時点で、600万人以上と推計されています。さらに団塊の世代が全員、75歳以上の後期高齢者となる2025年にはおよそ700万人と高齢者の5人に1人が認知症になると予測されています。 また、WHO=世界保健機関によりますと、認知症の人は世界で5500万人以上と推計されていて、2050年には1億3900万人に増加すると予想されています。 認知症については根本的な治療法は確立されておらず、日本だけでな