国際月探査「アルテミス計画」の米巨大ロケットで打ち上げられた日本の月探査機「オモテナシ」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、月着陸を断念した。世界最小かつ日本初の月着陸は失敗したが、JAXAは来夏ごろまで復旧を試み、宇宙空間での放射線測定などの技術実証を目指す。 【写真特集】エンジン点火!月を目指した雄姿 オモテナシはロケットから分離されたが、探査機の太陽電池が太陽と反対方向を向き、探査機自体も高速で回転していることが判明。電圧不足を起こしているとみられ、地球との通信ができなくなっていた。 JAXAは残った手段で修正を試み、月に最も接近する22日午前1時ごろに着陸を目指したが、通信が回復しなかった。 探査機は太陽の公転軌道に入り、月には戻れない。ただ、このままの姿勢でも太陽との位置関係が変わり、来年3月ごろから充電できるようになるとみられる。通信が届く限界は来夏ごろまでと見