(洋上でのスケトウダラ) 「明太子」と言えば「博多」を連想する方は少なくないと思います。実際に、明太子を加工する工場がいくつもありますし、空港や駅のお土産などでもたくさん売っていますね。 ところで、不思議なことがあります。それは、明太子の親の魚は、九州では水揚げされないということです。卵を持った親の魚が水揚げされないのに、なぜ博多で明太子なのでしょうか? そもそも、明太子の親は何の魚かご存知でしょうか?その答えは「スケトウダラ」です。 スケトウダラと言えば、アラスカやロシア、そして北海道といった北の海で獲れる魚なのです。カマボコやチクワといった練り製品の原料となるスリミ。そのもとになっているのがスケトウダラです。身はスリミやフィレー、卵は塩タラコや明太子になる日本人にとって欠かせない魚です。 今では、明太子が全国で売られていますが、もともと東日本では、明太子ではなく「塩タラコ」を食べる文化