軽2輪(125cc超~250cc以下)と小型2輪(250cc超~)を合算した新車販売台数を見ていくと、ブームはおよそ10年周期で繰り返されてきたことが分かる。1969年から1970年にかけては82%増(6万5757台→11万9500台)、1979年から1980年は50%増(8万2634台→12万4008台)の伸びを見せ、以降は右肩上がりを維持。1988年にはデータ集計以来(1967年~)最多の32万4068台を記録するに至った。 それぞれの節目になにがあったのか? 要因はひとつではないものの、時折登場したエポックメイキングなモデルの影響は大きい。例えば、スポーツバイクと言えば650ccの2気筒がせいぜいだった時代に、それまでに類を見ない750cc4気筒で世界を席巻したホンダ・CB750FOUR(1969年)、レーシングマシンの技術を公道へ落とし込み、「レーサーレプリカ」という概念を作り出し