1千倍の狭き門年に200万~300万人から求職が寄せられるグーグルの人事トップ、ラスズロ・ボック氏が『Work Rules!(筆者仮訳:グーグルの働き方)』 の出版に合わせ、18日、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で講演した。 グーグル人事トップのボック氏(筆者撮影)1998年にラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏がグーグルを創業した際、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスして使えるようにすること」という会社の目的を掲げた。 ボック氏は新著で「グーグルはこれまで一度たりともこの目的を達成していない。なぜなら整理する情報は常に増殖し、それを活用する方法も増え続けているからだ」と指摘している。 グーグルの使命は会社の利益や市場、顧客、株主、ユーザーについて触れておらず、グーグルそのものについても説明してない。グーグルにとって大切なのは、ビジネスのゴールより価値観だから