金環日食で地面の影が濃淡二重に見える珍しい現象を、滋賀県米原市の小中学生13人が、21日の観測会で見つけていた。 同県の共同観測実行委がこのほど発表した。参加した小中高8校約650人の感想文を集計すると、13人が「影が二重に見えた」と回答。石川、兵庫、京都でも同様の報告があるという。 「太陽のリングの両端から出た光の角度の差が原因らしい」と同委。「空ばかり見上げていた大人にはとても気付かない」と、下も見ていた子どもの柔軟な視点に舌を巻いた。【松井圀夫】
食品に含まれる放射性物質の規制値について、厚生労働省は年内に新たな基準を設ける。日本の規制値は海外とどう異なるのか。規制値をつくる際の条件や基本的な考え方を、解説した。【小島正美】 Q 日本の暫定規制値は緩いのですか。 A 決して緩いわけではありません。いま問題になっている放射性セシウムの暫定規制値は、野菜や穀類などの食品で1キロあたり500ベクレルなのに対し、欧州連合(EU)は1250ベクレル、米国は1200ベクレル、国際機関のコーデックス委員会は1000ベクレルです。 Q でも、日本は子供に配慮していないのでは? A 誤解です。暫定規制値は乳幼児への影響も考慮されています。日本は年間被ばく限度を5ミリシーベルトとし、五つの食品群に1ミリシーベルトを割り当て、各食品群で乳幼児がセシウムで汚染された食品を食べ続けても、内部被ばく線量が年間1ミリシーベルト以下になるよう設定されています。たと
高山智司環境政務官は10日、静岡市内で記者会見し、東日本大震災で発生したがれきの放射線量の測定について「国が測ったのでは信用してもらえない。国も測っているが、その上で自治体にも測ってもらいたい」と発言した。 これに対し、同席した大村慎一副知事は会見後、毎日新聞の取材に「国が『信用してもらえない』と言うのは、安全性の基準の根幹を揺るがす発言だ」と不快感をあらわにした。 被災地のがれきを巡っては、国は安全性を確保されたものについて受け入れるよう、全国の自治体に要請。県は安全確保を徹底するため、受け入れの際には独自に放射線量の測定を行う方針を決めている。 この日は記者会見に先立ち、県が自治体向け説明会を開き、こうした方針を説明。高山政務官は記者会見で「国が測定しないのはなぜか」との質問を受けた。【平林由梨】
◇安全第一、笑顔忘れず 愛されるローカル鉄道願い--黒川純子さん(27) 加西市と小野市を結ぶ第三セクター「北条鉄道」(社長、西村和平・加西市長)はサンタクロース列車を運行したり、子ザル駅長を登場させたり、経営改善へ向け知恵を絞っている。今年7月には初の女性運転士、黒川純子さん(27)がデビュー。先輩や同僚社員と共に旅客サービスの向上に励んでいる。まもなく半年を迎える運転乗務の手応えを尋ねた。【浜本年弘】 ◇運転席に座る気持ちはどうですか。 ◆時刻表は分刻みですが、運転は10秒刻みです。乗務前、列車運転台に置く懐中時計の時刻合わせをすると、いつも気持ちがピリッとして、その気持ちのまま無我夢中で過ぎたように思います。 北条鉄道は田園風景の中を走る8駅の片道13・6キロです。運転士の先輩からは雨が降ったり、雪も降って季節の変化を感じると聞いていましたが、気づくと沿線の紅葉は終わり、枯れ葉になっ
プロ野球創設期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会(土橋正幸委員長)が14日、都内で開かれ、楽天・田中将大投手(23)が初めて選出された。最多勝、最優秀防御率、最高勝率と主要3部門でタイトルを獲得し、基準7項目を全てクリア。日本ハム ・ダルビッシュ有投手(25)を僅差で抑えた。文句なしの成績ながら、選考委員からは「ガッツポーズ禁止」の異例の注文も。来季は球界のエースとして、マウンドでの立ち居振る舞いも注目される。 オーバーホール先の秋田県内で吉報を受けた田中はまさかの「ダメ出し」に思わず口ごもった。チームでは08年の岩隈以来となる沢村賞を受賞した右腕に対し、選考委員が唯一つけた注文は、マウンドでの立ち居振る舞い。土橋委員長を含む5人全ての選考委員から、派手なガッツポーズや雄叫びを控えるように要望されたことを伝え聞くと「ノーコメントです」と苦笑いを浮かべた。 ピンチで三振を
避難所で愛を育み、婚約した(右から)村上希望さんと長男の優之介君、阿部誠輝さん=宮城県南三陸町立志津川小で2011年4月22日、泉谷由梨子撮影 東日本大震災の大津波で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町の避難所で愛を育んだカップルがいる。町立志津川小で避難生活を送る阿部誠輝(せいき)さん(42)と、奈良県生駒市からボランティアに駆け付けたマナー講師、村上希望(のぞみ)さん(28)。16日に婚約。お互いの両親にあいさつした後、同町役場に婚姻届を提出する予定だ。「これからの町の歩みと同じ。ゆっくりでもこの町で一緒に頑張って歩んでいきたい」。2人は歩調を合わせ、新たな人生に踏み出す。【泉谷由梨子】 「役場に婚姻届を取りに行こう」 阿部さんが申し出たのは、村上さんが帰宅する予定の16日。避難所で思いを告げた。村上さんの返事はイエス。2人はその足で津波で流された後に設置されたプレハブの町役場に行き、婚
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