ただし国家債務の大きさは、国家の範囲をどこまでとるか、どのような債務まで含めるかによって異なり、当然のことながら対GDP比も異なった数値となります。OECDが公表している一般政府債務は、国家の範囲が中央政府、地方政府、基金であり、債務を金額が確定しているものに限定しています(例えば保証債務は、国家が最終的に負担しなければならない金額がわからないので除かれます)。 この一般政府債務を国家債務とするならば、韓国の国家債務の対GDP比は37.6%ですが、国家の範囲などを広くとった国家債務については、GDPの60%に近いとの数値もあります。さらに民間のシンクタンクである韓国経済研究院のレポートでは、韓国の国家債務の対GDP比は166.9~167.8%といった数値まで出ています。 では韓国の国家債務の大きさを国際比較する際には、どの数値を使うべきなのでしょうか。以下では、韓国の国家債務の大きさを示す