陸上の鉱物資源やエネルギーに乏しい日本は、その多くを海外からの輸入に頼っているのをご存知だろうか。しかし近年、日本が持つ排他的経済水域の調査結果から、「メタンハイドレート」や「鉄マンガンクラスト」などの海洋資源が大量に存在することが分かってきた。これらを商業的に実用化できれば将来の日本の産業経済を支える可能性がある。経済産業省が策定した「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」において、例えば「鉄マンガンクラスト」は2028年までに民間企業による商業化の検討が計画されている。これら海洋資源の調査は2011年以降本格化したが、その性質や分布、形成過程など分かっていないことも多い。商業化には、低コストで効率的な採集方法と採集できる区域を明らかにする調査方法を確立することが不可欠だが、そこに至るためにもまずはこれら海洋資源の基本的研究が求められるのだ。海洋研究開発機構(以下JAMSTEC)は、毎年異な
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