今回はマルチスレッドについて扱います。マルチスレッドは、簡単に言ってしまえば複数の処理を「並列」に進めることができるものです。マルチスレッドの反対がシングルスレッドであり、これは複数の処理を順番に進めていくものです。逆に言えば、ある処理が終わるまでは次の処理を実施することはできません。マルチスレッドおよびシングルスレッドの“スレッド”は「プログラムの実行単位」のことで、名前からわかるようにマルチスレッドはプログラムをマルチな実行単位で実行します。 今回の流れとしては、まず最初にプログラムの実行時間の測定手法について学びます。これを理解していないとマルチスレッドを使った高速化がどれほど効果的なものか理解しづらいためです。次にさまざまな処理にかかる遅延がどれほどのものかについて学びます。それらの基礎ができたうえで、シングルスレッドの問題点について、その次にマルチスレッドがどのようにその問題を克
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