「もったいない」と言う言葉は英語などには訳せないということで、英語でもそのまま「MOTTAINAI」として紹介されるなどの動きがあり、他にも紹介しているようにエネルギー減耗について議論している「もったいない学会」というものもあります。 この「もったいない」と言う言葉の成り立った背景について、現在は東京大学准教授ですが各所で環境や食糧、バイオマス生産などの研究をされてきた著者が主に食料生産と人口増加と言う面から掘り下げて考察されています。 非常に中身の濃いものと感じました。今年も200冊以上の本を読みましたがその中でも上位に位置付けたい本でした。 本書「はじめに」に書かれているのは、「もったいない」と言う言葉の意味です。英語に正確には翻訳できないとされていますが、辞書には「wasteful」と書かれています。これは「無駄使いする」ということですが、日本語の語感では「無駄使いする」と「もったい