大企業、中堅中小企業の内定が出そろい、大学生の就職活動(以下、就活)がほぼ終わった。もっとも、ゴールデンウイーク前に内定を出す企業あり、これから採用活動が本格化する企業ありと、企業の規模、業種業態、などにより様々である。 就活をする学生に、大学や私たち教員は勝てない。泣く子と地頭に勝てないのと同じである。将来がかかっていると言われると、出かかっている言葉を飲み込まざるを得ない。 1 就活の「罪」 必修の語学授業やゼミにおいて欠席が認められるのは、傷病と忌引、本学ではめったにないけれども部活の全国大会出場くらいである。しかし、4年生になると企業面接等、就活に関わる理由は、上記欠席理由と同格となる。就活の欠席は許さないと言おうものなら、「僕(私)の将来がかかっている」という反論が容易に想定されるので、あるいは、後日、「先生のせいで就職できなかった」と責められるのがいやで、就活欠席を認めることと