過労のためトヨタ堤工場で死亡した内野健一さん(当時30歳)が亡くなって4年。妻の博子さんは、労災を認めさせる裁判を続けている。内野さんは、1ヵ月の残業が144時間にも達していたが、それに加え、創意くふう提案、QCサークルといった数々の “インフォーマル活動”によって、疲労が急激に蓄積していった。トヨタ自動車は、インフォーマル活動は「自主活動」であって業務外であるとしているが、その実態はサービス残業そのもの。前回に引き続き、妻の博子さんに聞いた。 【Digest】 ◇カムリ、ウィンダムの品質検査業務に携わっていた夫 ◇「必要なものを、必要なときに、必要なだけつくる」トヨタ ◇謝罪、怒鳴られるのが夫の仕事だった ◇休みの日も班長会の広報担当として就業 ◇昼に組合・職場委員の会議、土日には組合研修も ◇交通安全リーダーとして連日「話し合い実施シート」作成 ◇自主活動「創意くふう提案用紙」を提出、