「WASEDA-SAT」は早稲田大学 創造理工学研究科総合機械工学専攻 宮下研究室による人工衛星開発プロジェクトである。人工衛星の企画から設計、解析、製作、テストに至るまで、学生たちが自分自身の手で行っていることが特色だ。このプロジェクトが大学の教育研究の一環として実施されているためだ。WASEDA-SATで学生たちを指導する早稲田大学 創造理工学部 教授の宮下朋之氏と、そのプロジェクトを支援する宇宙航空研究開発機構(JAXA)安全・信頼性推進部 技術開発グループ主任研究開発員の百束泰俊(ひゃくそく やすとし)氏に話を聞いた。(撮影:加藤甫) WASEDA-SATで製作しているのは、1辺が10cmの立方体を1ユニット(U)とする「キューブサット」と呼ばれる小型人工衛星だ。 キューブサットは、主衛星を打ち上げる大型ロケットの余剰能力を使って相乗りする「ピギーバック衛星」で、衛星単独で打ち上げ