高校生も投票できる! 18歳選挙権が導入された2016年。「若い人が政治に関心を持ちやすくなる」「高齢者に重点を置きがちな政治のありようが変わる」 多くの期待が寄せられました。ところが…。去年10月の衆院選。18歳・19歳の投票率の結果に教育関係者は肩を落としました。取材から見えてきたのは、一過性の取り組みでは縮められない「若者と政治の距離感」でした。(報道局選挙プロジェクト記者 仲秀和) 2016年に18歳選挙権が導入され、この年の7月に行われた第24回参院選は、10代の若者が国政選挙で初めて投票するとあって、大きな注目を集めました。 「若者の政治離れ」などと言われて久しいですが、どれほどの18歳・19歳が選挙に関心を持ち、投票に行くのか。 専門家や教育関係者から不安の声も聞かれる中、結果は、18歳が51.28%、19歳が42.30%でした。いずれも全体の投票率の54.70%には及ばなか