「いや、ほんとにややこしい世代です」 先日、ある自動車メーカーの広報担当者が漏らしたことがある。彼の父親の話から、昨今、注目されている「“団塊の世代”マーケット」に話が及んだ時だ。 団塊の世代は2007年頃から定年し、「第二の人生」に踏み出す。約800万人の市場だが、彼らの持つ資産は多く、“年金逃げ切り組”であることから消費への意欲も高い。筆者は様々な業界の商品企画担当者と交流があるが、その中でも最近のキーワードは「団塊(の世代)マーケット」である。 むろん、自動車メーカーは団塊の世代の懐を狙う急先鋒だ。旧来の高級車はもちろん、最近、業界内で注目される「プレミアムコンパクト」(高級な小型車)などは、子どもが独立した老夫婦をターゲットにしている。団塊の世代向けの調査や商品企画には力を入れている。 しかしその結果、団塊の世代は「ややこしい」ことが分かるのだという。彼らは従来の“高齢者”の概念に
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