2006年08月02日00:10 カテゴリLinguistics 毛沢東の破れ傘 すこぶる下品な表現がありますので食前食後はお避け下さい 映画『男はつらいよ』で、寅さんが口上で威勢よく地口を並べる。 「いやー結構結構けっこう毛だらけ猫灰だらけ、お尻の周りはクソだらけ、大したもんだよカエルのションベン、見上げたもんだよ屋根屋のふんどしって、ねぇ! お、 また来た。 はい、どうです? お安く負けちゃうよ。」 カエルは田んぼにいる。そのカエルが小便をするときにはもちろん田んぼにする。だから「田へしたもんだよ、カエルのションベン」。 こういう言語遊戯は外国人には分かりづらい。日本語の達者な外国人でも、こういう、意味に重きをおかず音のつながりだけで作られる謎掛けのような表現は、かなり難解だろう。 地口の下敷きとなる表現のように、ひとつの言葉が他の意味を表すものを歇後語(けつごご)という。「えーい便所