どうもどうも、特殊犯罪アナリスト&裏社会ライターの丸野裕行です。 今回は、十数年も追い続けている闇金融のお話をしようと思います。 実際に、闇金融の現場で取材をしていると、まぁなんと言いますか、僕の想像を超えるような考えられない債務者が砂糖にたかるアリのようにやってきます。 泣く子も黙る非登録金融業者 闇金融は手を変え品を変え、未だに存在している。風前の灯かと思えた彼らの中でも、あの手この手で暗躍する闇金融長者がいました。 この道15年のT氏(50歳・仮名)。彼は、無軌道な債務者に対してこう言います。 「基本的なことやけど、人から借りたものを返すのは当然のこととちゃうか? それに客は常識の通じない悪質な連中ばっかりや。免責下りたあとでも、平気な顔して笑いながら、金借りに来るねんで。そんな連中ばっかりや」 平成10年2月、T氏は羽振りの良い生活を夢見て、某広域暴力団の企業舎弟が経営する金融会社