韓国旅行僕は一人で飛行機に乗って韓国へ向かった。飛行機から街並みが見えて、ドラッグストアや飲食店が見えた。 飛行場は、なんだか薄暗く簡素な感じで、大きくて広い階段をぞろぞろと歩いて、観光客が移動した。 僕はバスでモールの様なところに立ち寄る。新しくてモダンだけれども、どこか安っぽく階段を移動すると、美容室のフロアに入り込んだり、変な構造になっている。 二階に上がり明るい開放的な廊下を歩いて、商店に入る。ショーケースには小さな骨董品があり、美しく彩色された陶器や、金属の小物が黒いスェードに並んでいる。ぼくは一つ一つを眺めていると、突然大きな声で呼び止められる。 それはむかしも今もお世話になっている大先生だった。恰幅のいい大きなからだで、眼鏡の奥から多少キツ目の眼光を飛ばし、大仰な言葉で話しかける。ぼくは、この人に会うためにここに来たのだと思い出す。
いなもと
