街を歩いていると前を歩いている女性にぶつかる。女性は訝しげに睨むが、今度は彼女が僕にぶつかってしまう。そのまま彼女は腕を絡めてきて、なんとなく一緒に移動する。しばらくすると大きめの駅前のデパートが見える。デパートの中にはしばらく行っていない大きめの本屋がある。僕は以前通っていたように馴染みのコーナーを眺め、今まであったものがなくなっていたり、他のエリアに移動したことを確認して、時間が経ったことを悟る。 地図を見ながら駅を探し、そこまで移動するが、飛び跳ねながら移動するので、思ったようにいかない。線路ぎわまでたどり着き、きっと駅に繋がる高架だろうという、くすんだ若緑色の薄暗いトンネルになった橋を登りだす。高架橋はジグザグにつづら折りになっており、しばらく上がったところでどん詰まりになって、仏像が安置されている。どうやらここは寺のものらしい。 仕方なくつづら折りを降りていくと、僧が現れて、この