プログラミング雑誌の編集に携わるようになって,そろそろ3年になる。その間,いろいろな方に取材させていただいた。取材を振り返ってみると,一つの思いが頭に浮かぶ。「パソコンの草創期から経験を積んでいる人は強いなぁ」という思いだ。 現在,筆者が所属する「日経ソフトウエア」は,Java,Visual Basic,C#といったオブジェクト指向言語や,Ruby,Python,PHPなどの動的型付け言語の記事を中心に記事を作っている。どれも現在流行の言語だ。 これらの言語はコンピュータ・ハードウエアの動作原理をあまり知らなくてもプログラムを作れるようになっている。例えば,メモリーの確保/解放をプログラマにさせると,必ずどこかで間違いが起こってメモリー・リークにつながる,という考えから,まとまったメモリー領域の確保/解放は実行環境が自動的に処理してくれるようになっている。 しかし,プログラミングを学んでい